領主となって、騎士団を率いて領地を奪い合う対戦ゲーム。
…に魔法の要素が追加されて、プレイ人数も2-4人から2-5人に増える拡張。

基本の「バロニィ」としては、手番ごとに
「徴集」:都市コマに騎士コマを置く。
「移動」:騎士コマ1個か2個を隣接しているマスに移動する。
「建設」:任意の個数の騎士コマを村コマか要塞コマに置き換える。(そのマスに対応した資源トークンを獲得する)
「新たな都市」:村コマ1個を都市コマに置き換える。(得点マーカーを下に1マス移動する)
「探検」:リザーブの騎士コマ1個をゲームから取り除き、リザーブの別の騎士コマ1個をゲームボードの端の任意のマスに置く。
「貴族の称号」:資源トークンを15点以上支払い、得点マーカーを右に1マス移動する。
の6つのアクションから1つを選択して実行、の繰り返し。
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誰かが4回「貴族の称号」を実行したら終了で、合計得点の高いプレイヤーの勝利。

貴族の称号を上げるには資源トークンが必要、資源トークンを得るためには村を作る、村を作り守るために騎士を徴収して進める、という流れ。


各アクションごとに侵入できる条件や建設できる制限があり、最初はやや覚えるのが大変かもしれないですが、アクション内容をアイコンで表示したリファレンスシートが用意されているので、アイコンを見ながら説明を聞けば、あとはリファレンスシートを見ながらでプレイに支障はないかと思います。
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移動の制限(=この状態だと他のプレイヤーが侵入できないという状態)には特にしっかり理解が必要で、この状態を作り出して防衛ラインを引くのが基本。

侵入させないためには、騎士+村、山+村、山+騎士、城、要塞、のいずれか。
4種26個のコマの数だけが管理出来るリソースで、騎士を防衛に使い過ぎると手が足りなくなるため、初期配置分を除いた城2個と要塞2個をどう使うかが大事。
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カードやダイスなどの運の要素がなく、お互いの情報がすべて見えているゲームなので、1手の価値が重いですが、選択肢がそれほど多くないこともあり、ゲーム中の展開は意外とトントンと進みます。
むしろ、ゲーム中よりも初期配置の方が長考になりがち。


その初期配置は、手番順に1つづつ城を配置したあと、逆順に2つづつを配置。各プレイヤー、3つの城に1体づつ騎士を持ってのスタートです。

勝利条件の60点をどう獲得するか、どこに防衛ラインを引くか、この段階でしっかり考えておく必要があり、初回プレイでとりあえず始めてプレイしながら説明というのには不向きなので、初期配置前にしっかりルール説明をするのが大事。



さて、拡張のソーサリーでは、そのマスに入るだけで得点が得られる魔法の地が追加され、同時に得られる魔力を消費することで選択することが出来る強力なアクションが追加されています。
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強力なといっても、一発逆転というようなものではなく、通常なら侵攻出来ないマスに侵攻することができる、通常得られないタイミングで得点を得る、通常より多くの徴兵をする、など均衡を破るのには十分で、かつ使いどころによってはほとんど意味がない、絶妙な強力さ。

どちらかというと、呪文を使うための魔力を得るために魔法の地に向かうというより、得点獲得目的で魔法の地に行って、おまけで呪文を使うことが出来るというくらいの感覚ですね。


また、プレイヤー人数も1人増えて5人まで対応に。ちなみに「バロニィ」+「ソーサリー」の「バロニィ:スペシャルボックス」のプレイ人数は2人~5人表記ですが、5人プレイのためには「ソーサリー」の追加は必須(魔法の地のタイルも含む全タイルをしようするため)となっています。



タイトル Barony: Sorcery
プレイ人数 2人~5人
BEST人数(BGG) 5人
プレイ時間 40分~60分
複雑さ(BGG) 2.67
デザイナー Marc André
各BGG数値は投稿時点のものです。



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 ボードゲームバロニィ:ソーサリー 多言語版 (Barony: Sorcery) 駿河屋