部族の長となり、島々に部族の民を派遣して真珠を奪い合うゲーム。
プレイヤー人数に応じた枚数の島カードに真珠トークンと各プレイヤーのミープルが置かれていて、手札のカードの効果でミープルを増減させ、毎ラウンド各島ごとに最多のミープルを置いているプレイヤーがその島の真珠トークン1つを獲得、という流れ。(全5ラウンド)
カードの効果は「真珠を1つ他の島に移動させる」「島からミープルを回収する」「島にミープルを配置する」「ミープルを1つ他の島に移動させる」の4種類。
(回収と配置はそれぞれ1〜3まで個数が異なるカードがあります。)
回収は一見不利なだけですが、ラウンドごとの真珠獲得の判定時、各島の最多のプレイヤーが複数人いると、漁夫の利で次点のプレイヤーが獲得できるため、あえて数を減らすことが有利になる場合も。
また、各プレイヤーのミープル総数が10個と意外に少ないため、上位に食い込めない島から撤退するのも重要です。
4種類と、各カードの効果としてはシンプルなものの、使い方が特徴的。
まず、毎ラウンド各プレイヤー2枚づつのカードを出すのですけれど、すぐに解決するのではなく、全員のカードが出揃ってから処理していく流れになります。
このとき重要なのが、カードには4色の色があり、全員がカードを出した後、カードの効果を解決する前に、そのラウンドのスタートプレイヤーがそのラウンドで有効な2色を指定し、残りの2色は効果を発揮することなく捨札になってしまうというところ。
そのためか、2枚目のカードはスタートプレイヤーにも色が分からないように裏向きで出すようになっています。
また、手札は他のプレイヤーの前に出して、そのプレイヤーにそのカードの効果を使用させることも出来ます。
さらに、他のプレイヤーの前に出されたカードの内1枚のカードの効果に相乗りするという要素もあり、スタートプレイヤーとしては、大勢相乗りしている有利なカードを無効にしようか、自分に出された不利なカードを無効にしようか、といった悩ましさが。
島には最初4〜5個の真珠が置かれていて、基本的には毎ラウンド1つずつをいずれかのプレイヤーが獲得するため、最終5ラウンド目には真珠が残っていない島も多く、ここまで見越した計画が大事に。
真珠を獲得すると、真珠を持ち帰るためかその島からミープルが1つ取り除かれ、その島での勢力が弱まってしまうため、次ラウンドでの勢力の変化も読んで動く必要が出てきます。
また、前のラウンドでの真珠の獲得数が最も少ないプレイヤーが次のラウンドのスタートプレイヤーになり、有効になるカードの色を指定できるようになるため、あえて少なく獲得して次ラウンドで有利に進めるということも。
各プレイヤーの思惑があり、手札運もあって、予想外の展開も起こりやすく、そうした波乱の起こりやすい多人数でのプレイがおススメなように思います。
なお、ゲームとしては好みなものの、カードの視認性の悪さと、真珠トークンの手に取りにくさ(球状ではなく半球なため平らな面を下にすると指が入らず掴みにくい)が気になるところ。
日本語版の元になっているのはポルトガル版の様なのですが、英語版とロシア版はデザインが異なり、カードの視認性が高く、真珠ではなく宝石トークンなこともありプレイしやすそうな印象です。(→■BGGの画像)
記事執筆時、米Amazonで送料込み2,000円以下と日本語版の半額ほどで、カードテキスト等が無いゲームであることもあり、こちらを購入すれば良かったかと考えてしまったため、比較検討がおススメです。
タイトル | Costa Ruana |
プレイ人数 | 2人~6人 |
BEST人数(BGG) | 4人~6人 |
プレイ時間 | 20分~60分 |
複雑さ(BGG) | 1.8 |
デザイナー | Yuri Zhuravljov |
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ボードゲームコスタルアナ 日本語版 (Costa Ruana) 駿河屋