線路を繋ぎ、目的地の都市を結ぶ鉄道網を作っていくゲーム。

ゲームの目的は各プレイヤーごとに目的地カードで指定された5つの都市を線路で結ぶことで、手番ごとにすることは線路コマを2本づつ配置していくだけ、と非常にシンプル。

特徴的なのは、線路が全プレイヤーで共有というところ。
そのため、それぞれ別の場所からスタートした各プレイヤーの路線同士が繋がると、一気に配置することが出来る範囲が広がります。

他のプレイヤーが伸ばしそうなところは任せて、上手く利用していくのがこのゲームの肝ですね。
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各都市は地域ごとに「緑」「青」「赤」「白」「黄」の5色に色分けされていて、目的地となる5つの都市はこの各色から1都市づつが目的地となるため、近くの都市だけで完結するようなことにはならず、必ずマップ全体に線路が広がるようになっています。


とはいえ、各色の中ではランダムに目的地が決定されるため、他の色の都市に近い目的地ばかりが手札になると明らかに有利にはなってしまいます。

そのため、このゲームはラウンド制になっていて、誰かが5つの都市すべてを線路網で繋いだらラウンド終了。完成させたプレイヤーが4点、完成に1本足りない場合は3点、2本足りない場合は2点、3~4本足りない場合は1点、と点数を獲得。
そうして、盤面と目的地をリセットして数ラウンドを行い、誰かが13点以上獲得したら点数が一番高い人が勝利。という得点方式になっています。

1ラウンドは5分~10分程度で終了するため、目的地の手札の引きが悪くても、次のラウンドで頑張ろうなどと切り替えやすいのが良いですね。


また、選択ルールとして、ラウンドごとにランダムに特殊ルールを追加する追加カードがあり、このカードの中に目的地カードの交換もあるため、このルールを採用することで、場合によって目的地の有利不利が緩和されることがありそうです。



さて、このトランスアメリカ&ジャパンは、TransAmericaの日本オリジナルバージョンで、裏面が日本地図バージョンになっていて、こちらのマップでも同じルールでプレイすることが出来るようになっています。
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(地形的にも各都市名の位置としても違和感がありますが、ゲームバランス上の問題でしょうから致し方なし…)


また、説明書に記載が無いのですが、プレイヤーカラーの線路コマが3本づつ付属しているため、TransAmericaの拡張Vexationのルールでプレイすることが出来るようになっています。

これは、通常の線路コマの代わりに自分の色の線路を置くことが出来るルールで、この線路はそのプレイヤー専用線路となり、他のプレイヤーが共用することが出来ないというものです。
使用制限は1ラウンドに各プレイヤー3本づつしか使用できないということだけで、複雑なルールは無いため、説明書に記載が無くてもルールを知っていれば導入可能かと思います。
(コマ自体は付属しているのでルールも記載して欲しかったところですけれど、内容物の表記にもこのコマについて記載が無いため、製作工程ぎりぎりで追加できることになったということかもしれませんね。)


なお、TransAmericaの初期バージョンは本作と得点計算が少し違っていて、減点方式でした。

達成出来たプレイヤーは減点なしで、未達成のプレイヤーは足りない1本分ごとに‐1点となり、13点からスタートして誰かが0点になると終了。このとき点数の多かったプレイヤーが勝者という方式。
(2ラウンド終了時点で最下位の人の点数が4点以上ある場合、終了条件が0点ではなく、最下位の人の点数-2点(最下位が5点なら誰かが3点になったら終了)に変更される。)
&ジャパンバージョンでは13点になったら終了なため、ゲームボードは共有でスコアボードのスタートとゴールを逆にすることで、こちらのルールでプレイすることが出来ます。旧版ルールが好きな人はお好みで。


タイトル TransAmerica
プレイ人数 2人~6人
BEST人数(BGG) 4人~6人
プレイ時間 30分
複雑さ(BGG) 1.36
デザイナー Franz-Benno Delonge
投稿時点でBGGにTransAmerica&Japanとしては項目が無かったため、TransAmericaのデータです。
各BGG数値は投稿時点のものです。



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by カエレバ